宮本文庫

宮本文庫について

 宮本憲一氏が1993年、大阪市立大学を退官するに際して、蔵書および収集資料の多くを金沢大学に寄贈され、「宮本文庫」として金沢大学附属中央図書館に収蔵されることとなる。その後、立命館大学退職時、滋賀大学退職時など数次にわたる寄贈を受けつつ順次整備が進んでいる。整備にあたっては、澁谷学術文化スポーツ財団、大和財団から助成を受けた。また、科学研究費補助金・基盤研究(B)「宮本憲一氏収集資料を活用した環境政策形成史に関する研究」(2017~19年度)の資金の一部も文庫整備につかわれている。
 宮本憲一氏は、環境経済学をはじめ、財政学、地方財政論、地域経済学、自治論など多くの分野での日本における第一人者であり、その知的活動の領域は経済学の範疇におさまるものではない。それを反映して宮本文庫の図書・資料も多方面にわたる第一級のものである。とりわけ水俣病など公害に関する資料は、いまや他では入手することがほとんど不可能なものが多く含まれている。
 2018年現在、約1万点の図書については閲覧・貸出が可能となっている。図書は、書庫に入り手にとってみることもできる(図書館カウンターで入庫票を得る必要あり)。収集資料については整備中。
 宮本氏が現役で研究を続行中のため未寄贈の図書・資料も多数あり、いまだ未完の「成長する文庫」である。

↑ PAGE TOP